日曜日

彼は考えていた。

なぜ、いつも俺なんだ?

他のヤツを使おうと思えば、いくらでも使えるじゃないか?

いっそやめてやろうか?

彼に少しだけ残っていたサドスティックな部分が彼の胸をつついた。


しかし彼は実際には行動には出さない。


黙って電車に乗った。

イヤホンから流れる彼のお気に入りの曲を聴きながら。