土曜日

彼は考えていた。この道は右に続く道か?左に続く道か?2つのゴールがあるのだからどこかで道が分かれているのだろうか?それともどちらか一方に勝手につながっているのだろうか? そこで彼はふと思う。そう、思いついたのだ。進めばいいんだ。そう、この道…

金曜日

彼は考えていた。彼はバイト仲間と少しづつこの後どうするか話し合っていた。 やめるもの。続けるもの。まだ悩んでいるもの。様々だった。 隣の駅の店に行った前の店長が来て、うちに来てくれと彼に必死に頼んだ。彼はというと、まだ悩んでいた。 彼には道が…

木曜日

彼は考えていた。(俺はいったいこの仕事で何人の人とかかわったのだろう?)一日平均100人はかかわっている。まぁ常連が多いので、単純にそれかける働いた日とはならないわけだが、それでも相当数かかわっているわけだ。彼は今までそんなこと考えたこともな…

水曜日

……ごめん

火曜日

彼は考えていた。近くにある同じ系列の店で働いてみたらどうだ?あそこはいいぞ店長は言った。 しかしそう簡単に決められるものではない。確かにそれが一番いいのだろうけれど、この場所が好きだった彼には簡単に返事はできなかった。考えてきます。 そうい…

月曜日

彼は考えていた。やっぱり駄目だ。ここ数日間忘れていたがやはりバイトをすると思い出してしまうのだった。 彼はすごく悩んでいた。 バイトにもいつものやる気がなかったように感じられる。全ては木曜に知らされた事実が原因だった。 そうかわりようもない事…

日曜日

彼は考えていた。雨か……朝からサークルのバーベキューに行くため彼は車を走らせていた。 途中よった大きなデパートを出たときにはすでにその冷たい粒は彼のほほにあたっていた。 なんてこった。 彼は思った。 しかしここでやめるわけにはいかない。今日の事…

土曜日

彼は考えていた。かわらないな。と 一昨日聞いたことはいったん忘れることにしていた。 なにせ今日は彼の小学校の同窓会だった。辛気臭いことばかり考えていられない。 先生と懐かしい話に花を咲かせ、彼はとても楽しかった。しかもみんなが変わったようで変…

金曜日

彼は考えていた。昨日のショックをまだ忘れられないまま考えていた。果たしてどっちが多いだろうか? 彼が懸命に考えていたことそれは最近ニホンジンと話す機会とガイコクジンと話す機会どっちが多いだろうか?ということだった。 もちろん見渡せばこの狭く…

木曜日

彼は考えていた。 これは現実だろうか? 彼がバイト先で聞いた言葉はにわかに信じがたい言葉だった。もう一度問う。 これは現実だろうか? 単純にショックだった。

水曜日

ごめんなさい。この二週間忘れたことはありません。反省してます。ごめんなさい。

火曜日

彼は考えていた。 なんたって長い実験なんだい!? 教授は同じ説明を2時間かけて説明した後、じゃあはじめてくださいと言ってとっととどっかに消えていった。 残された彼とその仲間は扇風機を回した。熱かったからではない。(いや正確に言えば熱かった。)…

月曜日

彼は考えていた。帰り道2車線の国道はいつものように混んでいた。 バイトまでは少し時間があった。 彼は少し寄り道をしてみたくなった。彼は思いつきで行動するのが好きだった。 ふとラーメンが食べたくなった。 ラーメンなんてほぼ毎日見ている。そして3日…

日曜日

彼は考えていた。なぜだ?いや確かに日曜日は混む。しかしこれは混みすぎだ。 いつもは昼の1時ぐらいでなくなるはずの、店の前の軽い行列は、なぜか3時近くなっても途切れなかった。 彼はすでに虫の息だった。さっきチラッと見たカレンダーによると今日は父…

土曜日

彼は考えていた。さてどうする? 彼はせっかくバイトが早く終わったことでできた時間を無駄にはしたくなかった。 して、無駄とはなんだろうか? ここでたまりに溜まっているレポートを片付けることは無駄であろうか?確かにそれは彼が自ら望むものとは相反す…

金曜日

彼は考えていた。ここはどこだ? いやわかりきっていた。 ここはニホンのサイゼリアである。しかし彼の目の前にある光景が自分の現在地を錯覚させるのである。 金曜日は彼の所属しているサークルの活動日だった。といってもご飯を食べに行って話し合いするだ…

木曜日

彼は考えていた。少しはマシになったな。彼は目の前の設計図を蛍光灯に透かすようにして見て、そう思った。 目の前の、まだ二次元でしかない紙飛行機はそれでもすでに飛びそうな気がした。機体を軽くし、尾翼もつけた。 完璧だ。 彼は得意のあやしげな笑みを…

水曜日

ごめんなさい一週間前の罪を忘れたわけではないんです。ごめんなさい

火曜日

彼は考えていた。 いや嘘だ。彼は考えていなかった。考えもせずに画面を見つつひたすら鉄の円環を叩き続け音を聞いていた。 その音は教会の鐘の音のようであり、境界に立った時の心音のようであった。 そして望む波形がでるまで彼は心音を鳴らし続けるのだ。

月曜日

彼は考えていた。なぜ俺が?と 彼は今日バイト先で賞状をもらった。賞状なんて前にいつもらったか忘れてしまっていたくらいだったので、彼はただぽかんとしていた。 賞状にはこう書かれていた。「接客部門店内優勝」どうやらこれは、ここんとこ行われていた…

日曜日

彼は考えていた。何か言わなくてはいけないことがある気がする。 誰かに何か 大切なことを…… 彼は悩んでいた。 しかしいくら考えても答えは出てこないのだ。 なんだろう?わからない まっいっか。彼は眠りについた。 HAPPY BIRTHDAY

土曜日

彼は考えていた。あと3時間か…… 時刻はすでに夜の7時をまわっていた。 彼は今日朝の9時からこの場所にいた。すでに10時間を過ぎた。 逃げたいな。彼はふと思った。 しかし彼はそれをしない。彼はわかっていたのだ。意識はしなくても本能的に思っていたのか…

金曜日

彼は考えていた。いや、彼は感傷に浸っていた。 簡単そうという至極単純な理由でもぐりこんだ授業で、彼は心に何かを刺されていた。 昭和の文学。 それは彼が今まであまり触れてこなかったものだった。「坊ちゃん」とかまぁその辺は読んだことがあってもそれ…

木曜日

彼は考えていた。馬鹿らしいな。 そう思いつつものめりこんでいる自分がいることを彼は知っていた。 馬鹿らしいな。彼は自分にそう言ったのかもしれない。 彼は、いや彼を含む7人は必死に紙飛行機を作っていたのだ。小学生の頃休み時間に良くやったアレだ。…

水曜日

ごめんなさい。確かに罪を犯した。ごめんなさい。

火曜日

彼は考えていた。これをしている間に果たして何人の世界中の人を救えるだろうか。 愚問だ。 これをしていなくたって、俺は一人もいや一匹も救うことなどしないだろう。(いやあるいは蚊一匹ぐらいはわからないが) とにかく目の前の単純作業は彼に退屈と憂鬱…

月曜日

彼は考えていた。果たしてこの国道の長い長い大行列の中で俺ほど急いでいるやつがどれほどいるだろうか? いや…… 彼は誰に見られるでもないのに、人にわざわざ不快感を与えるようなニヤリとした笑みを浮かべた。 そう、実際この中には俺より急いでいるヤツな…

日曜日

彼は考えていた。なぜ、いつも俺なんだ?他のヤツを使おうと思えば、いくらでも使えるじゃないか?いっそやめてやろうか?彼に少しだけ残っていたサドスティックな部分が彼の胸をつついた。 しかし彼は実際には行動には出さない。 黙って電車に乗った。イヤ…

土曜日

彼は考えていた。この道は右に続く道か?左に続く道か?そして半ばあきらめていた。いつだってそうだ。 一瞬の思いつきなんて、それでしかなく、よい方向に導いてくれることなんてないじゃないか? 違うか?そう、そう思っていながらも彼は思いつきで行動す…

祝・脱5月!!