土曜日

彼は考えていた。

この道は右に続く道か?左に続く道か?

そして半ばあきらめていた。

いつだってそうだ。


一瞬の思いつきなんて、それでしかなく、よい方向に導いてくれることなんてないじゃないか?


違うか?

そう、そう思っていながらも彼は思いつきで行動することが好きだった。


そして彼はまた迷う。

この道は右へ続く道か?左へ続く道か?