土曜日

彼は考えていた。

かわらないな。と


一昨日聞いたことはいったん忘れることにしていた。


なにせ今日は彼の小学校の同窓会だった。

辛気臭いことばかり考えていられない。


先生と懐かしい話に花を咲かせ、彼はとても楽しかった。

しかもみんなが変わったようで変わっていないことに彼は少しほっとしていた。


そう、そんな簡単に変われるものではないな。


彼は自分に言い聞かせていたのかも知れない。