火曜日
彼は考えていた。
なんたって長い実験なんだい!?
教授は同じ説明を2時間かけて説明した後、じゃあはじめてくださいと言ってとっととどっかに消えていった。
残された彼とその仲間は扇風機を回した。
熱かったからではない。(いや正確に言えば熱かった。)
扇風機の前には上下をバネにつられた奇妙な円柱があった。
これに風をあて変化を見る。
そんな単純な作業を2時間かけて説明させた彼らはさすがに苛立っていた。
しかも装置は10分待ってもたいした変化は見られなかった。
しかも彼らの大抵はそれが当然であるかのように前日の夜に徹夜をしており、少し光が混じった?その装置をなにか心無い瞳で見つめているのだった。
結局装置はたいして変化のないまま実験は終わった。
彼は思った。
これが現実さ。