木曜日

彼は考えていた。

少しはマシになったな。

彼は目の前の設計図を蛍光灯に透かすようにして見て、そう思った。


目の前の、まだ二次元でしかない紙飛行機はそれでもすでに飛びそうな気がした。

機体を軽くし、尾翼もつけた。


完璧だ。


彼は得意のあやしげな笑みを浮かべた。