決戦の日
そう、我々がホノルルに来た目的はここに、今日この日にあるのだ!!
さあ外を見てみなよ!!
決戦の朝日が……
ないよ!!
だって時刻は1時半
朝のね!!
なんだってこんなに早くおきなきゃならんのですか……
それはね5時スタートなのにスタート地点までのバスの最終便が2時半だからです……
しかもめんどいから日本時間にしたままだった携帯の目覚ましを1時間間違えて9時半にセットしてたもんだから(本当は8時半にしなきゃいけない)
たまたまトイレに起きた友達にたたき起こされる!!
寝起きは最悪
でもまぁこの日のためにここまで来たんだからね。やるっきゃないっしょ
ってなわけでまだ朝の2時だってのにバスに乗ってスタート地点へ
スタート地点は何の集会?って感じに異常な盛り上がりをみせていた。
てか日本人ばっか……
今年は2万8千人中1万7千ぐらい日本人だったそうで……
まぁ提供がJALと大塚製薬とかじゃ日本以外でメジャーになる要素はないな……
参加者は大体なんかの団体で来てるらしく、何個かの団体が最後の気合いれ+アップをしていた。
普通にアップしてもつまんないので、俺らも混ざるかということで適当なスポーツジムかなんかの団体に混ざる。おじいちゃん、おばあちゃんばっかだったが気にしない。
が途中で気づく。
アップ軽すぎない??
しかも解説してる人が明らか歩き方の説明してる……いくらなんでもしょっぱなから歩くこと前提はまずいだろ……
と思ってたらその団体の旗が目に入る。
レースデイウォーク!!
ってこれ、マラソンじゃなくて15キロぐらい歩くやつのほうじゃん!!!
どうりで浮いていたわけだ……
というわけでそそくさと退散し今度こそマラソン団体に混じりアップアップ
そこで、ちょっと走りますよと言われ、走らされたのだが、感想
ヤバイ疲れた!!
いいのか俺!?
というわけでその後はひたすらストレッチ。
眠さをこらえストレッチ。
気づくと時刻は5時10分前。目標は8時間だったので6時間以降のスタート位置につく。ここで気づくこんなタイム目標にしてるやつ俺らの年代は全然いない……
まぁいいさタイムはどうでもいいのだ。目標は感想のみだからね!!
そして5分前。車椅子フルマラソンがスタート
とともに大きくなる歓声。さすがにここまでくると緊張と期待となんかよくわからん感情により気持ちが高ぶる!!
うわーーきたきたきたきた
スタート
と同時にすごい大きな花火が空に打ち上がる!!気分は絶好調!!よっしゃいくぞ!!俺
つーわけで、ここからは写真とってないので飛ばしていきます。
スタートしたはいいがなんとすぐに歩いてしまう。
いや俺のせいではない。人ごみで前に進めないのだ!!
ここで気づく。そうかまだスタート地点まで行ってねぇーんだ!!!
というわけで人ごみを花火を見ながらゆっくり歩いた歩いた歩いた……
なんとスタートのピストルがなってから30分後!!ようやくスタート地点に到着!!
ありえねぇーーーと思いつつようやく走り出す。
5km地点……最初の2キロぐらいが精神的にきつかったもののここまでくるといけるんじゃね?と思えてくる。
10km地点……ランナーズハイ!!すげーよ俺いけてるじゃん!!これいけるよって感じに快調にとばすとばす
15km地点……ついに人生で走ったことのある距離の記録を超える。最初の難関ダイヤモンドヘッドの坂を上る。なんとここで復路の1位のランナーとすれ違う。てかどんだけ早いんだよあの人!!(相手はもう40キロ地点)そしてダイヤモンドヘッドを登りきったとき目の前に見事な朝日が!!正直これも今まで見た朝日の中で一番綺麗だった!!過剰表現とかじゃ無しに地球の偉大さを感じる。自然に何かこみ上げてくるものがあった。
20km地点……長い長いハイウェイに突入。正直きつい。マジできつい。心が折れそうだった。だが一度はぐれた友人と再会。2人で力を合わして走った。正直友達がいなかったらわからなかった。友達の偉大さを感じる。
25km地点……ようやくハイウェイ折り返し。先のことを考えるとマジできつい。給水所で一度歩いてしまうと足が前に進まなくなる。気力だけで前に進む
30km地点……よし3本目の電柱まで走ろう……よし4本目まで……よしあの給水所まで……
35km地点……ようやくハイウェイを抜ける。地獄から抜け少し力強く走れるようになった。もうここまで来たら完走するしかないっしょ
40km地点……てか地元の人の応援がマジでうれしい。「You are HERO!!」って普段聞いたらなんか逆にムカッときそうだけど、ここで聞くと本気で心があったまる。またしてもこみ上げてくるものをこらえながら走る。
ラスト2km……あまり記憶がない。がなにかに押されるように走っていた。最後のカピオラニ公園のゴール前の直線で確かに俺は虹を見た。大きな大きな虹だ。それはゴール地点に設置されたシャワーによるものかもしれないし、俺の目からあふれてくるものによるものかもしれなかった。
ほんとにほんとに
感動した
泣いたのなんて何年ぶりだろう。
言葉では表現できないししたくない。間違えなく人生の一ページにおいて付箋を貼られた日であった。