道路交通法

今日は、珍しく俺がキレたところから日記が始まる。
原因は帰り道、本当に人の風上にもおけない奴を見たからだった。それは俺が信号待ちをしている時だった。前から40はすぎているであろうおっさんが、自転車で走ってきた。
信号で止まるだろうと思っていたが、車もいなかったせいか、そのおっさんはノーブレーキで信号無視をし、渡ってきた。まあそれだけなら別にたいして怒りはしないが、そのおっさんはなんと俺ら信号待ちをして止まっている人に対して、「チリンチリン」とベルを鳴らし、道を開けさせたのだ!
信号無視をした挙句、「オレが通るんだから道を開けろ!」というのはなにごとか!!
たまたま、今教習所に通っていることもあり、ほんとにいつもはあまり怒らない俺が久しぶりに怒りをおぼえた。そして、俺はここであるととを誓った。
「俺が道路交通法の鬼になってやる!!」
そしてここから俺のすばらしき帰宅がはじまった。俺は軽車両に乗っていたので、もちろん道路の左側、それも車道しか走らないようにした。(道路交通法では自転車は車道を走ることになっている。)路側帯があれば別だが、俺の帰る道にはなかったので、自動車に嫌がられようが、それがルールだと思い走った。そして止まれの標識があれば、停止線で一時停止。左折とあれば、しっかり巻き込み確認までし、徐行して、左折。右折はしっかり二段階でやり、横断歩道に歩行者がいたら、一時停止して道を譲る。といった具合で走った。そしていつしか本当に教習をやっている気分になった俺は、自転車ではやる必要のないことまでやっていた。
まずブレーキは無駄にポンピングブレーキを踏み、安全に止まった。そして三段階あるギアはなぜか止まるたびにロー(一段階)にし発進するといった手の入れようになっていた。
もうすぐ家に着くところで、いつも通っている道が一方通行だったことに気づき、迂回。
少し時間をかけて家に着いた。
それはもうすごい達成感だった。言葉では言い表せない。今までの努力が走馬灯のようによみがえった。と同時に俺はある事実に気づいた。

「あ、TUTAYA寄るの忘れた!」