ふしぎなふしぎな
お仕事で池袋の町に立った。
ひたすら立った。
不思議な不思議な池袋である。
しかも雨だった。鬱だった。
正直、この町は本当に不思議だ。
前に新宿に立つ仕事をしたことがあったが、新宿とはまた違った雰囲気がある。
正直なかなか好きにはなれない。俺の前で平気で唾は吐くし、まだ信号を渡ってる人がいるのに平気でアクセルふかして発進する(渡ってる人があわてて引き返しててホントかわいそうだった)
2時間立つ間にクラクションの音何回聞いてかわかんないし・・・
一言で言うとみんな目が死んでる
そうまるでギャグマンガ日和だ。
だが不思議な町。目が死んでいてもいい人はいる。
お兄ちゃんも大変だね。と疲れた目で俺を励ましてくれたおじさん一名。
パチンコ屋の道を聞いてきたついでに、がんばれよ、といってくれたおっちゃん一名(もちろんパチンコ屋は知らなかったが)
となりで少し雨宿りしてもいいですか、と信号待ちで俺のとなりに入ってきたすし屋の若い店員さん一名(この人はまだ少し目が死んでいなかった)
俺はこの人たちにお前は死ぬなといわれた気がした。
死ぬもんか。戦ってやるさ。
その後は大泉学園で働きました。
……死にました。