8月31日と言えば、日本の少年達にとってもっとも憎むべき日といっても過言ではありません。

宿題に終われ、溜め込んだ日記を一気に書くうち、夏休みの楽しかった思い出が走馬灯のようによみがえり、思わずため息が出てしまう。

それは日曜日の夜に感じる憂鬱感、いわゆる”サザエさん症候群”と似ていても比べものにならないものです。


「はぁ〜」

そして今日、俺はむさ苦しい西武線の中で、そんな子供達と同じようにタメ息をついていました。

しかし、俺の悩みとはなんとも贅沢なものです。

バイトに行ったはいいが、やることがなく、速攻帰された虚しさと、

夏休みが・・・





後半分もある



という退屈さによりです。

そんなこと世間の小学生が聞いたら、怒りまくって鉈持って追い掛け回されてもおかしくありませんが、

長すぎるというのもいささか苦痛なものです。

何をするでもなくゴロゴロして、惰眠をむさぼり、毎日のようにタモさん見てたって、腐っていくだけです。


せめてどこかに出かけるとかしないとね。


そう思い、家に帰ってきてから少し遠出することにしました。

場所は決まっていました。

雛見沢というところです。

緑豊かで、静かで、景色がよくとてもいいところです。

都会の騒々しい感じを忘れられ、気分がすごく晴れます。

昔ダムができる計画があったらしいですが、今ある風景を見ると、なくなって本当によかったと思います。

6月にはお祭りもあるらしいので、興味のある方はぜひ行ってみてはどうですか?


でも気をつけてください。

雛見沢にはおそろしく人を引き付ける魔力があります。

一度行くと帰って来れないかもしれないですよ。


え、あなたは帰ってきたじゃないかって?

ふふふふふ。