JAPANグランプリinT○K○R○ZAWA

そんなわけで始まったJAPANグランプリinT○K○R○ZAWA(ちなみに○はマルですよオーではありません。だが準備万全、士気十分で迎えたわが教習所チームであったが、今日は、ツワモノぞろいであり、なかなかの苦戦を強いられた。
まずこのグランプリは、三人のドライバーが交代制で運転するルールになっていた。車内に緊張が走る中、テスト走行もかね、スタート地点まで車を持っていく、「うん、車の状態は良好だ!」
そしてスタート地点に着いた。このレース少し変わっていて、スタート地点に券を取る機械があり、その券を取ったらスタートなのだ!
そして我々はしっかりと券を取り、アクセル全開で今まで決して越えることのできなかった音速(60km)の壁を越え、好スタートをきった。
が、しかし我々より好スタートをきったチームがいるらしく、少し走ると前方に一台のレーシングカー(教習車)が見えてきた。
「(なんてことだ、我々は出遅れていたのか!?)」そんなことを心の中で思いつつ、その車のチーム名を見ると「さ○まモータースクール」と書いてあるではないか。このチームを俺は知っていた。
自分の知り合いも何人かこのチームに所属していたのだ。「ここに負けるわけにはいかない!」そう思った俺はさらにアクセルを踏み、このチームを抜いていった。
この後も戸○教習所チームや、久米○自動車教習所チームと熱いバトルを繰り広げた。
レースも終盤に差し掛かったころ、我々の前に最大の敵が現れた。
そのチームは我々の後ろからじわじわと迫ってきた。
それに気づいた助手席のレーシングサポーター(教官)が叫んだ。
「奴が…コ○マが来たぞ!!」
それは真っ赤なBMWだった。そうそれは最近いろいろな有名人が行き、ついには天皇家御用達にまでなってしまった、この業界のまさにフェラーリ的存在コ○マドライビングスクールチームに間違えなかった。
このときおれの脳裏にある言葉が浮かんだ。それはこのレースの作戦会議(高速の学科)の時だった。オーナー(教官)が言っていた言葉だった。
「高速でコヤ○にあったら140kmだしてもいいから絶対抜け!」というものだった(これは実話である。)
そんなわけで絶対負けるわけに行かないわがチームは全力で抜きにかかった。が、相手もさすがに300万以上する車に乗っているだけのことはある。初めはあっさり抜かれてしまった。しかしこちらも本気になり勝負はゴール地点までもつれ込んだ。
ゴールもやはり変わっていて、ゴール地点にいるおっさんにお金を払えばゴールだった。
しかしゴール地点までの狭いカーブにはじめに入ったのは奴らだった。「まずいここでは抜けない!!」チームに一番の緊張が走った。
もうだめだと思った次の瞬間、レーシングサポーター(教官)が叫んだ。
「左だ!」
見ると左のゲートがあいていた。ここぞとばかりにアクセルを踏み奴らに並んだ。ゲートに入ったのはほぼ同時だった。そして・・・
俺は今日のことを一生忘れないだろう、うれしそうにビールかけをする我チームメイトの顔、表彰台から見下ろした相手チームの悔しそうか顔、本当に良い思い出になった。